(仮訳)ゴジアオイ属植物選好性の担子菌の新種、Hemimycena conidiogena
Moreau, P-A. et al., 2005. Hemimycena conidiogena, a new cistophilous basidiomycete. Mycotaxon. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Xavier_Llimona/publication/236904754_Hemimycena_conidiogena_a_new_cistophilous_basidiomycete/links/02e7e51a37239d477b000000/Hemimycena-conidiogena-a-new-cistophilous-basidiomycete.pdf [Accessed January 30, 2020] 【R3-07002】2020/1/30投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

スペイン、カタルーニャ州においてゴジアオイ属植物のリターに生じた菌を検討し、Hemimycena conidiogenaとして新種記載した。
本種は子実体が本属菌としては例外的に成熟すると黄色を帯び、傘および柄から出芽型分生子を生じることなどで特徴づけられた。
本種とH. lacteaとの形質比較表などを掲載した。
Spain, Girona, Roses, Collet sobre la Falconera (Alt EInpordà)

(新種)

Hemimycena conidiogena Vila, P.-A. Moreau & Pérez-De-Gregorio
語源…分生子を生じる
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hemimycena lactea(シラウメタケモドキ)
傘のサイズの範囲が重なる
傘表面が溝線状
分生子を形成する
担子器が4胞子性
縁シスチジアがほとんど徳利形
傘表皮に毛状の細胞を含む
本種と異なりゴジアオイ属植物ではなく針葉樹のリターに生じる
本種と異なり子実体が黄色を帯びるという特徴を欠く
本種より柄の幅が狭い
本種と異なり柄が初め類白色、のちに微かに黄色を帯びるのではなく白色
本種と異なり柄表面が微粉状ではなく粉状
本種より担子器の幅が狭い
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり傘上表皮の毛が頭状でない
本種と異なり傘下表皮の毛が頭状ではなく糸状~小頭状
本種より肉の菌糸の幅が狭い
本種と異なり肉の菌糸が帯黄色ではなく無色
本種と異なり肉の菌糸が厚壁ではなく薄壁
Hemimycena delicatella
縁シスチジアがほとんど徳利形
本種と異なりスペインではなく北米および日本などに分布する
本種と異なり子実体が黄色を帯びるという特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
Mycena flavoalba
子実体の形態が新鮮時、乾燥時ともに類似している